やはり写真は難しい

 
先日、日が暮れた室内(蛍光灯)で集合写真を撮る機会がありました。
 
日が暮れた室内では蛍光灯などの照明器具で明るくする訳ですが、実は結構暗いんです。
人間の目ではそこそこ明るく感じていますが、これは人間の目が超優秀であるため、無意識のうちに目の感度を上げて明るく見ているんです。
 
で、そんな室内で写真を撮ろうとするとカメラ的には結構辛いです。
カメラの機能としても感度を上げるというものがありますが、上げすぎるとノイズだらけの写真になってしまいます。
感度を上げないで撮るとなると、シャッタースピードを遅くして、多くの光を取り込む必要がありますが、これは手振れや被写体ブレが発生しやすくなります。
あとは、開放F値が低いレンズ(F1.4、F2.8など)を使うという手もありますが、集合写真の場合前後2列になったりするので、あまり低いF値だと被写界深度が浅くなってしまい前後2列だとどちらかがピンボケになる場合もあります。
 
こうなってくると、感度はあまり上げすぎたくない、シャッタースピードも低くしすぎたくない、被写界深度もそこそこ稼ぎたいという相反する要求を満たす必要が出てきます。
そもそもの原因は暗い室内な訳ですから、その場を一時的に明るくする手段が必要になってきます。そこでストロボの登場です。
 
集合写真ですから、ストロボを直射するといわゆるフラッシュ写真になってしまいますので、今回は外部ストロボ(スピードライト)で天井バウンスによる撮影で望みました。
 
今回の機材
カメラ:ニコンD80
レンズ:ニコンAF-S NIKKOR 18-200mm 1:3.5-56 G(VR
スピードライト:ニコンSB-900
 
設定
プログラムモード、SS1/60、F4、焦点距離18〜40mm、WB「フラッシュ」、ISO自動制御「100〜400」、分割測光、露出補正+1.0
 
 
結果は、、、まだまだ修行が足りないなという結論です。
 
天井バウンスなので、そこそこ自然な光で撮れているのですが、思った以上に暗かったというのもあり、定常光+ストロボ光であってもシャッタースピードが思ったよりも上がらず、1/60。しかもISO感度は400まで上がりきってしまっています。D80ニコンデジタル一眼レフの中では、高感度撮影が超苦手。ISO400でもかなりのノイズが乗っています。
 
で、さっき家で試してみたのですが、ISO感度自動制御ではなく、ISO200くらいで固定設定にしていても、ストロボはフル発光にはならずなんとかいけたかもしれません。今回の反省点の一つです。ちなみにISO100まで落とすとさすがにストロボはフル発光で光量不足の警告が出てしまいました。
 
もうひとつの反省点は、手振れを防ごうと思いVR(手振れ補正)レンズを選択したのですが、テスト撮影とかほとんどせずに本番撮影に突入したため、ちょっと気持ち的にあせりがあったのと、手振れ補正レンズとストロボだから手振れはほとんど気にしなくて大丈夫かもという気持ちのゆるみによって、後から写真を見てみると見事に手振れ写真が生産されておりました。これは本当に反省反省です。
 
あとはストロボの使いこなしという意味で、写真を見返してみると思いのほかキャッチライト(目にストロボ光が入り生き生きとした目になる)が入っておらず、せめてキャッチライト用の反射板を使っておけば良かったなーと。
バウンスアダプタを使えば、確実にキャッチライトは入るんですが、光量不足を気にして今回はバウンスアダプタは使用しませんでした。んー使えばよかったかなぁ。。。
 
まあ、そんなこんなで色々と反省点はあるものの、非常に勉強になった撮影でした。
あとは、カメラ撮って出しのJPGだとノイズと色収差がひどいので、SilkyPixでRAWから現像してすこしでもマシな写真になればいいなーと思います。
 
ほんと写真は奥が深くて難しい。