ストロボ考察その2(外部ストロボ編)

ということで、外部ストロボ(ニコンSB-900)の使用感含め書いてみます。

内蔵ストロボについては、前回書きました。
<ストロボ考察(内蔵ストロボ編)>
http://d.hatena.ne.jp/tadasi-i/20090115

前回の結果としては、やはりストロボ光を被写体に直射するのではなく、間接光となるバウンスが有効なようだということで、今回外部ストロボの導入となりました。

で、とりあえず色々試してみようと言う事で。
またしても物撮りです。


<ストロボ無し>

後ろの窓の光に引っ張られて露出がアンダーになってしまいました。
でも、カップに露出を合わせるとシャッター速度も落ちたりして手ぶれしたり、ISOを上げたりしなくてはいけないかもしれません。
まあ、三脚使えよという話でもありますが、それはおいておいて。。。




<SB900ストレート発光>

白とびも無く、まあまあ良い感じです。
でも、背景が暗くなってしまいました。
これは、シャッター速度またはISO感度を調整してやるしかありません。
ストロボ光の強さは絞り値で決定され、シャッター速度は背景の明るさを左右するので、この場合はもう少しシャッター速度を落としてやると全体的に明るい写真になりそうです。




<SB900天井バウンス発光>

ストロボ発光部を天井に向けて天井からの間接光となります。

えーーーっと、めちゃくちゃ綺麗なんですけど(^^;;;;

なんか、内蔵ストロボでちまちまとやっていたのがアホらしくなるくらい、綺麗に写真が撮れています。外部ストロボの真骨頂ですね。。。
価格.com掲示板やmixi関連コミュなんかで、玄人の人たちが安くていいからストロボを買った方がイイとよく書き込みしているのを見ていて、ホントかよーっと思ってたんですが。

ごめんなさい。

私が間違っておりました。外部ストロボすごすぎです(^^;

内蔵ストロボでの鏡を使った天井バウンスでは光量が少なすぎてここまで、天井全体を光源として柔らかい光を出せなかったんですね。
正直、ここまでとは思っていなかっただけに、買ってよかったぁ。




<SB900後ろ後方壁バウンス発光>

次の写真は、ストロボ発光部を真上ではなく、後ろ斜め後方に向けて発光させています。
これだと先ほどの天井バウンスと違って、後方の壁と天井が広い光源となり、カップなどの下の方の影を弱め、被写体全体に光が当たるようになりました。

ニコンスピードライトSB-900>
hhttp://d.hatena.ne.jp/tadasi-i/20090129/1233298927
この日記で最後にお進めした本の著者の馬場さんも言っている事ですが、バウンスは斜め後方へ行う事により、特にポートレート撮影においては余計な影をやわらげ、かつ顔の立体感も出し、目にキャッチライト(後方の壁に反射したストロボ光が被写体の目に写り、目が輝くことで生き生きとした表情にできる)を入れる事ができると言うのです。

今回は物撮りではありますが、天井バウンスに比べ被写体全体へ光を回すことが出来るのでこれはこれで良い表現の仕方だと思います。




<SB900窓方向へのバウンス発光>

この写真は窓方向の斜め上にバウンスさせているもので、定常光の窓からの光を増幅してやることを目的にやってみました。
実際は、天井やら壁やらに反射したストロボ光が、カップ全体にそこそこの光を与えつつ、外からの光がメインのように見える写真になりました。
でもまあ、主題となるカップに当たる光がまだ少ない感じではあるので、もう少し露出を上げるかの調整は必要そうです。
 
 
とまあ、色々と試し撮りをしてみましたが、とにかく定常光とは別に光源を作ると色々と光がコントロールでき、表現の幅がぐっと広がるように思います。
今回のような夕方の光の少ないときにやるよりは、午前中のもう少し強い光の時にどうしても影になってしまう部分をストロボ光でうまく和らげてあげると、人間の目で見たような感じの写真に仕上がるのかなーと思います。

ただでさえ露出コントロールは難しいのに、これに調光(ストロボ光調節)の要素も増えてしまい、難しさもぐっと増しましたが、出来上がる写真を見るとがぜんやる気になりますね(^^)