色々あるね。

血液抗凝固剤を自主回収へ 「予防的措置」と国内3社 [ 03月11日 07時44分 ]
http://www.excite.co.jp/News/society/20080311074402/Kyodo_OT_CO2008031001000876.html
 厚生労働省は10日、人工透析や手術などで広く使われる血液抗凝固剤「ヘパリンナトリウム」を製造、販売しているテルモ大塚製薬工場扶桑薬品工業の3社が同剤の自主回収を始めたと発表した。国内では副作用報告の増加はないが、3社に原料を供給している米企業が、ヘパリン製剤で重い副作用が相次いだ米バクスター社にも原料を供給していたことが判明、「予防的な措置」として回収を決めた。
共同通信


副作用って、米国では死亡者もでてかなり騒ぎになっているらしいですね。
この記事だけだとどんな副作用わからないけど。 日本での被害がでないことを祈るばかり。
日本でも医療関係者の間では結構大きな話題らしい。

で、詳細は以下の通り。

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年)  3月7日(金曜日) 弐 
通巻第2116号  臨時増刊号
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中国産原料のへプリン注射で46名が死亡している
  偽物混入の可能性大、米国で大騒ぎに発展
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毒入り餃子は幸いなことに日本では死者がでていない。
ところが。。

中国産原料を使用したへパリン薬を注射され、死亡する患者が米国で続出している。
ヘパリンは抗凝固剤として使われ、原材料は豚の小腸。これを不衛生に扱かうと薬品の役目をなさないばかりか、副作用で低血圧などに陥る。ヘパリンを使用した注射は、人工透析や手術のあとで、血液が固まるのを防ぐ。
現在、世界市場にでまわるヘパリン薬品は大半が中国製である。

NYタイムズは3月1日に初めて事件を報道して以来、たびたびこの事件を報じているが、3月7日付けヘラルドトリビューン転載記事に依れば、全米で785件の被害報告があり(2月末現在)、死者は46人、このうち19名が明らかにバクスター社製品による副作用と判断されたという。
顕著な副作用として呼吸困難、悪心、嘔吐、発汗過多、血圧の急下降など。

 元凶のヘパリンは中国の家畜加工業者が豚の小腸から粗製品を作り、米企業が保有する常洲(上海近郊)のSPL工場で加工した後、バクスター社が輸入して最終製品にし、病院ルートで販売してきた。SPLとはSCEINTIFIC PROTEIN LAB<中国企業名は常洲凱普生物化学有限公司>の略)。SPL社は米国ウィスコンシン州に最終工場があり、バクスター社は、この米国企業から製品を購入してきた。

 FDAは、中国の工場に不衛生な点があったことや手続きミスでFDAが工場の検査をしなかった事実などを認めた。
このため米バクスター社は二月末から製品の自主回収を始めている。FDA(米食品医薬品局)も中国に調査官を派遣して原因の特定を急いでいる。

 日本の厚生労働省の医薬食品局は、日本にはバクスター社のヘパリン製品が輸入されていないと発表している。

ところが、3月5日にバクスター社の血液抗凝固剤から主成分のヘパリンに酷似した偽の成分が検出されたことをFDAが発表したため、事態は極めて深刻となった。
NYタイムズは3月7日付けで「当該薬品投与で、およそ20%が死亡に結びつくことがある」とセンセーショナルな見出しを付けている。

この事件、米国で執拗に尾を引くだろう。

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