ハンドピック

ハンドピックっていうのは、珈琲を抽出する前までに豆から飲むには問題となる欠点豆を人間の手で取り除く選別作業のことを言います。
珈琲豆と言っても、ほとんどが海外からの輸入となるので、生豆にはどうしても欠点豆と呼ばれる腐った豆や虫食い豆、未成熟豆等が含まれています。また小石とか虫なんかも入ってたりもします。これは、どんなに高級な豆(ブルーマウンテン等)だろうと入っています。ですので、必ずこれら欠点豆を取り除く選別作業が必要となるのです。
とはいえ、スタバやドトールなんかで買う豆は、小石や虫など目立つものは選別されたとしても、欠点豆の混入率が非常に高く、このまま豆を挽いて抽出するとまずい珈琲が出来上がってしまいます。
大手珈琲メーカーなんかは、ある程度自動選別機等を使用して機械的に欠点豆をはじいているんでしょうが、機械での選別も限界があるので、美味しい珈琲を飲みたければ、最後は人間の目でハンドピックを行い欠点豆を取り除く必要があるのです。手間のかかる話ではありますが、普通に考えれば、料理をするときなんかに、食材に腐った部位なんかがあれば、取り除きますよね。あれと一緒です。

個人経営の珈琲屋さんによっては、お店で珈琲豆を商品として出す前にハンドピックまでやってから売ってくれるお店もあります。こういうお店は、いまの世の中から考えると非常に良心的なお店と言えると思います。
まあ、そのかわりコストがかかる話なので、少々の価格転嫁はやむを得ない事なのかなとも思います。