財源はどうするのか?

<09月29日 麻生総理所信表明演説


 
なかなか、良い感じの所信表明だったと思います。
所信表明演説全文>
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008092900538
 
この中でも、財政再建に関して麻生総理は、
 
「しかし、目的と手段を混同してはなりません。財政再建は手段。目的は日本の繁栄です。経済成長なくして、財政再建はない。あり得ません。麻生内閣の目的は、日本経済の持続的で安定した繁栄にこそある。」
 
当たり前の事ですが、良い事言ってます。
麻生総理は、早くから財政出動を行う事と言っていましたが、政府がとれる財源というと国債発行と最近話題の埋蔵金国債は、一時的に国の借金を増やす事になりますが、結果的に景気が上向いて税収が上がれば、キチンと相殺できます。
過去にやった数々の景気対策は効果がなかったではないかという論調もありますが、これは疑わしく、実はきちんと効果があったと思います。
 
 
植草一秀 早稲田大学大学院教授による講演 「日本経済の現状と展望」概要について>
http://www.zenmoku.jp/moku_kankei/keiei/uekusa_lec/06.html
(一部引用)
「つまり、景気対策を打つと利き、株が上がり、景気がよくなる。ところが、やっと軌道に乗ったところで、96年のように政策が行き過ぎた逆噴射のブレーキを踏み込みすぎると折角浮上した景気が悪化する。財政赤字が大きいということは事実であるが、先を急ぎすぎ、逆噴射レバーに問題があるというのが歴史の真相ということになる。」
 
<マスコミによる誤った風説のおびただしい流布━━社会的マインド・コントロールの猛威━━:丹羽春喜(大阪学院大学)>
http://www.niwa-haruki.jp/ronbun/2007/ronbun_023.html
(一部引用)
「わが国の論壇やマスコミの人たちの多くも、これらの風説が誤った内容のものであるということを、知っていたはずである。
にもかかわらず、わが国のマスコミは、経済政策問題に関するそのような誤りに満ちたいかがわしい風説を、次から次へと、休みなく流してきた。ある風説の流行が峠を超えたかと思うと、それに代って、すぐに、新しい説が広められ、それが飽きられると、すぐにまた、絶妙なタイミングで、べつの新たな風説が登場して流行させられるといった状況が、絶え間なく続けられて、今日におよんでいる。しかも、それらの風説のことごとくが、すべて、経済学的には、まったく誤った内容のものばかりであったわけである。」
 
 
それをふまえて、じゃあ景気対策のための財源はどうするか?
先ほどの国債発行を行い景気を良くして税収で相殺する方法と、もうひとつ面白い案が「国(政府)の貨幣発行特権」を使う方法です。
通常は、国が国債を発行して、それを日銀や市中に売って資金を調達しますが、これでは借金をしているのと同じなので、最終的には返さないといけません。しかし、この政府発行貨幣はそれ自体がお金となるので、政府の財源としてそのまま使えます。この第3の財源とも言うべき政府発行貨幣を使った政策もありではないかと最近思っています。
 
このへんの詳しい解説は以下のサイトに書いてあります。
経済についてド素人の私でもそれなりに理解できました(笑)
いまの日本の状況だから使える打ち出の小槌です。
 
 
<「カネがなければ刷りなさい」:丹羽春喜>
http://homepage2.nifty.com/niwaharuki/siyokun1998-5.htm
「カネがなければ刷りなさい」
ケインズも説いた救国の超ウラ技
 ケチな減税より国民ボーナスを!
政府紙幣」を発行し、赤ん坊からお年寄りまで
 国民全員に40万円の臨時ボーナスを支給せよ!
 
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麻生首相>所信表明で民主攻撃 「政策合意にルールを」
毎日新聞 - 09月29日 15:11)

 麻生太郎首相は29日午後、衆参両院本会議で就任後初の所信表明演説を行った。首相は「日本は強く、明るくなければならない」とした上で、「日本の底力」を強調した。政策課題は「あえて喫緊の課題のみ」に絞り、最重要視する景気対策では、補正予算案への対応を明らかにするよう民主党に迫った。

 首相は冒頭、内閣が交代したことと、中山成彬国交相の問題発言を陳謝した。その上で国会運営に関し「合意形成をあらかじめ拒む議会は、議会制民主主義の名に値しない」と、参院で多数を握る民主党の戦術を強く批判。「ねじれ国会」での与野党政策合意に向けたルール作りを呼びかけた。

 経済立て直しに向けては、「当面は景気対策、中期的に財政再建、中長期的には改革による経済成長」の3段階で臨み、「大体3年」でめどをつけると主張した。11年度までに国と地方の基礎的財政収支を黒字化する政府目標については、「達成すべく、努力する」と述べるにとどめ、財政再建への姿勢は後退した。

 野党が廃止を訴える、75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度の混乱には「強く反省する」と陳謝。ただ「制度をなくせば解決するものではない」とも述べ、1年後をめどにした見直し検討を表明した。また、検査で不正を見逃した汚染米の転売事件でも「見逃した行政に対する国民の深い憤りは当然至極。幾重にも反省を誓う」と述べた。

 海上自衛隊によるインド洋での給油活動は「国際社会の一員たる日本が、活動から手を引く選択はあり得ない」と強調。来年1月に期限を迎える新テロ対策特別措置法の延長に意欲を示し、民主党の見解をただした。【坂口裕彦】

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<異例の「逆質問」に批判と皮肉>
麻生首相演説を酷評=「逆質問」に批判と皮肉−野党各党
時事通信社 - 09月29日 21:01)

 野党各党は29日、麻生太郎首相の所信表明演説について「ビジョンのかけらもなかった」(鳩山由紀夫民主党幹事長)などと酷評した。民主党に対する異例の逆質問も、「国会のルール無視」と批判。「まるで野党党首の代表質問」と皮肉交じりの声も相次いだ。

 鳩山氏は記者団に「これが首相の最初の所信表明なのか。品位が欠けた演説だった。大事なことは一言もなく、寂しく感じた」と語った。民主党渡部恒三最高顧問は「民主党政権になるという意味で首相が質問したと思い、評価したい」と皮肉った。

 民主党小沢一郎代表は来月1日の代表質問で、首相の逆質問には直接答えず、同党の政権構想を中心に訴える構え。鳩山氏は「小沢氏の代表質問がむしろ『所信表明演説』になる」と説明した。首相への反撃や回答は小沢氏に続いて質問に立つ鳩山氏らが担う方向だ。