読解力不足?

国会で与党と野党の党首討論があって、既存マスメディアは小沢党首のほうが圧勝というニュアンスの報道が多かったように感じますが、党首討論の全文を読んでみて、どちらかというと、小沢党首が解散しろー選挙しろーと言っているようにしか読めず、自分の読解力不足に負けたと思いましたよ。ええ。

安倍元首相の時のような空気が、既存マスメディアの中に漂い始めているのだけは理解できましたよ。はい。

そんなわけで、党首討論の全文は以下のサイトで読む事ができますので、みなさんもご自分の目で確認してみてはいかがでしょうか。

麻生首相と小沢代表の党首討論全文>
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0811/0811280415/1.php
(「ザ・選挙」編集部2008/11/28)


まあ、長いんで全文読むのが面倒な人は、党首討論を要約してくれている人がいましたので、以下をどうそ。
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党首討論要約を引用>

(小沢)
なんで2次補正予算案出さないの?

(麻生)
1次補正で借り手側の保証はなんとかなるけど、貸し手側の保証のための金融機能強化法通して欲しいんだよね。
これが通るか通らないかで、2次補正予算案変わってくるんだわ。
あと、景気対策っていうので考えると来年度の本予算のほうが大事じゃん?
だから、1次補正・2次補正・来年度本予算、もう全部ひっくるめて来年1月に出すから。

(小沢)
1次補正だけ通せばいいって言ってんの?
まだうちらで1次補正審議中だけど。

(麻生)
いま銀行も潰れそうな状況でしょ?だから貸し渋りとかあるじゃん?
貸し渋りしたら中小企業潰れちゃうじゃん?
貸し渋りなくすために、貸し手側の保証ための金融機能強化法とっとと通して欲しいって言ってるのよ。

(小沢)
不景気だからこそ2次補正予算案出さなきゃ。
で、2次補正予算案出さないの?

(麻生)
だからね、2次補正予算案出すためには、金融機能強化法が通らないと出せないのよ。
それによって予算変わってくるでしょ?
それに銀行が金貸さなくなるから、ますます不景気になるよ?
もう全部ひっくるめて、まとめて出さないと意味ないしょ?

(小沢)
金融機能強化法の話はさ、ほら、参議院じゃキミら野党じゃん?
だから、いろいろ協議して、まぁうまくやろうよ。ね。
で、1次補正だけで十分だと思ってんの?
2次補正出そうよ。

(麻生)
だーかーらー。ね?2次補正は、1次・2次・本予算全部ひっくるめてって話なの。
借り手の保証は1次補正で十分だよ?
貸し手側の保証のために、金融機能強化法通してもらって、それで2次補正出すっていってるじゃん?
2次補正出すから、先に金融機能強化法出してよ。ね、おねがい。
あと解散もいいと思ったんだけどさ、いまこの経済状況で政治空白作るのはどーよって思った。

(小沢)
2次補正は来年でも大丈夫、っていうなら、それがまさに政治空白じゃん?
もうね、1次補正で十分だってならとっとと解散総選挙やってよ。
筋道通った話してよ。うんこ。

(麻生)
2次補正は来年1月に出すよ。
まぁ関連法案がいろいろあるから、ちゃんと審議してね。
金融機能強化法も。
あと筋道通った話するようにがんばるよ。
だからそっちも筋道通してね。

(小沢)
あーごめんごめん、総理だけじゃなくて、自分への戒めも込めて言ったのwww
経済対策と景気対策が大事って公約したんだから、2次補正とっとと出してね。

(麻生)
1次補正でね、借り手側については対策できたよ。一応そういう数字出てるしさ。
あとは貸し手側残ってるから、金融機能強化法頼むって。まじで。
ほんとよろしく。


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<丹羽経済政策の概略>
http://homepage2.nifty.com/niwaharuki/framepage1.htm

1) 日本経済は需要不足である。(潜在GDPは880兆円、現実のGDPは480兆円、すなわち400兆円のデフレ・ギャップが生じている。これは稼働率が60%弱である事を示している。(逆算するとすぐ分かります。480×100/60=800)小泉政策は、日本経済は需要側ではなく供給側に問題ありという前提で政策を進めている。この事は倒産・失業を増大させ却って経済を縮小させるものであり、この政策の行き付く先は外資への日本売渡しとなります。

2) 現下の不況を克服するには金融政策では無理で、財政政策が必要です。しかし国債発行は問題が多く、国民や市場の納得を得にくい。両方を満足させる政策が政府貨幣発行です。(ただし国債発行を財源とする財政拡大政策でもかまわない)

3) 日本経済が5%成長に達するまで銀行からの債務履行を凍結し、その間の債権は全額政府が保証する。その財源は政府貨幣の間接的発動による財源による。多額の債務を抱える個人・法人は政府の間違った経済政策の犠牲者であり、政府の適切な需要管理があれば経済的困難に陥る事はなかったのである。従って支払いの凍結要求には合理性がある。

4) 『通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律』(昭和六十二年六月一日法律第四十二号)第4条により、450兆円の政府貨幣発行権限証書を1枚作成し、日銀の発行する400兆円の保証小切手1枚と交換して、それを財源とする。

5) 政府貨幣発行は、倫理の喪失の危機を招くのではなく、何もしないことが却って失業者の増大と、犯罪を増やし、国民の倫理観を崩している。

6)低成長率での不良債権は政府の責任である。高成長率下での不良債権は企業の責任である。

一度、ホームページに掲げてある丹羽経済学博士の論文をお読み頂きたいと思います。http://homepage2.nifty.com/niwaharuki/