中国大地震
<<四川大地震>死者1万2千人超 生き埋め「1万8千人」>
http://www.excite.co.jp/News/world/20080513214900/20080514M30.120.html
今回の大地震で被害に遭われた人民に対しては本当に気の毒。
天災はほんといつやってくるか分かりませんね。
が、この地震、もうひとつの見方があるようです。
ううむ。。。ありそうで怖い。
宮崎正弘氏のニュースを転載します。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年)5月13日(火曜日) 参
通巻第2184号
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四川省大地震は人災ではないのか? 犠牲が多いのは手抜き工事
次はいよいよ「三峡ダム決壊」のシミュレーションに現実味が急拡大している
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最悪の事態へ向けて微動が始まった。
三峡ダムの貯水が始まって、すでに記録されただけで地震は200回を越えている。貯水池は重慶から上流の広い流域。
昨日、大地震に襲われた四川省成都、都江堰、北川県などを含む。
貯水が155メートルに達した(ダムは185メートル)。
水没した上流域で過去2年間に何が起きたか?
地層の緩い箇所は土砂崩れ、崖崩れ、陥没。
また地層には地表から見えなかった洞窟や鍾乳洞や、ぽっかりと穴が空いた場所があり、ここに貯水水が流れ込み、土砂崩れ、地盤の崩落を誘発した。
付近の住民が体感しただけでも200回を越える地震があった(拙著『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ。24p−27pを参照)。
今度の事態は早くから予測されていた。
率直に言って、人災である。
犠牲の数が多いのは学校や工場の倒壊が原因だが、多くの建物は日本のような耐震構造ではなく、もともと建築基準法さえ守っていない、大胆な手抜き工事によるものであろう。
成都には四回ほど行ったことがある。イトウヨーカドウは三店舗、すぐに閉店したそうである。
都江堰は、古代中国の灌漑設備が残る観光の名所でもあり、さらに北へ行くと日本の農耕文明に酷似した太陽信仰の「三星堆遺跡」が広がる。嗚呼、あのあたりも地震の被害に襲われたのだろう。
眉山も、もっと北東部の九寨溝にも被害が及び、また三峡ダムの立ち退きで流民の流れ込んだ重慶市にも被害が及んでいる。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年)5月13日(火曜日)弐
通巻第2185号 速報版
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速報
四川省地震、ただいま死者の数は9219名。新華社は一万と発表。
九寨溝でも江蘇省からの観光団44名が不明
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四川省地震、ただいま死者の数は9219名(13日午前7時)。倒壊家屋50万戸、北川県では80%、新県城では60%の建物が倒壊した。死者の数は二万名を超えるだろうとする予測がなされている。
観光名所の九寨溝で江蘇省からの観光団44名が不明。日本人観光客の犠牲がいまの段階で伝わっていないのは奇跡に近い(小生おととし、この場所を訪れているがチベット族とチャン族の集落が多い)。
軍の異様な動き、その迅速さに注目したい。
温家宝首相は国務院緊急会議を招集し、可能な限りの救援体制を組むように指示した。
現場では四川省の消防公安が3000名動員された。
軍は合計3万を成都軍管区を中心に動員される。とくに空軍パラシュート部隊6420名が現場に向かった。
パラシュートで降下し現場で救援の指揮をとる。
13日早朝現在、人民解放軍は11760名、武装警察5000,輸送機20機が救援物資を積み込んで各地へ飛びたった。
北京五輪を前にした国家非常事態への対応を注目しておくべきだろう。これは中国の軍隊の機動性、即応戦力の実力が同時に試されているからだ。
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