「子供のため」という言葉の危うさ

なんというか、こういうタイミングで、こういうニュースが出てくるあたり、なにか意図的なものを感じてしまいますね。
 
■「死ね」「殺す」など3割近く…学校裏サイト、半数に中傷
(読売新聞 - 04月15日 15:14)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080415-OYT1T00455.htm
 
学校裏サイト>3万8000件の半数に中傷 文科省初調査 [ 毎日jp - 04月15日 21時08分 ]
http://www.excite.co.jp/News/politics/20080415210800/20080416M10.081.html

 
で、上記のようなニュースを出す事によって、「青少年ネット規制法」の成立をしようっていう世論形成でもしようってことでしょうか。
しかし、この規制法は問題だらけ。
 
<フィルタリングと言う名の情報統制>
http://d.hatena.ne.jp/tadasi-i/20080410/1207839357
 
小寺信良:臭いものにフタをしても、何一つ解決しない>
「青少年ネット規制法案」とも呼べる、青少年のネット規制に関する法案が提出されようとしているが、単純に有害情報を遮断するだけでは、子供は何が悪いのか知らないまま成長してしまう。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0804/14/news007.html

 
既存マスメディアは、ネット上での不適切な表現や犯罪性等を報道する事によってネットの危険性を指摘します。そして、ネットは信用ならない、悪の温床のようなイメージを植え付けます。
さて、なぜでしょうか。ネットがここまでメジャーになる前は、大手広告代理店等の影響もあり、既存メディアによる情報コントロールが行われていました。しかし、ネットの出現により情報は既存メディアだけのものではなくなり、かついままで知る事の無かった情報まで得られるようになってきました。
戦後から行われた情報コントロールが効かなくなり、隠していたものがだんだんとネットを通じて知ることができるようになってきました。
 
そうなると困る人たちがいるわけです。既存メディアの既得権益を守るためにもネット自体の風評を落とすネガティブキャンペーンをする訳です。
出会い系&自殺系サイト、掲示板等、裏サイト、ウィニーコンピュータウィルス、情報漏洩、えとせとらえとせとら。。。
 
ネットに危険性が無いとは言いません。
使い方によっては、色々は弊害はあります。がしかし、それ以上に有用性もあるのはご存知の通り。ネットによって一気に情報の流れが変わりました。
よーするに車に乗るのと一緒です。便利に使うか、殺人マシーンとして使うか。それは使う人次第。
それを、頭ごなしに規制だのなんだのって、ネットがあっては困る人たちの論理としか思えません。
まずは、ネットというインフラを是として、どうやってつきあっていくか、どうやって使っていくかを子供の頃から交通ルールを教えるのと同じように教育(しつけ)をすべきなんだと思います。もう、ネットというものは、生活の中の一つのインフラですから。
 

とはいえ、そんな事おかまいなしな人たちもいる訳で、そういう人たちが人権擁護法案とかの超ど級の悪法を成立させようと最近大きく活動し始めたようです。今回は、既存メディアは完全に沈黙しています。自分たちにも巡り巡って影響があるはずなのにね。
まずは、世の中の見えないところで何が行われようとしているか、それを知る事が大事です。
 
〈めざまし〉
http://d.hatena.ne.jp/tadasi-i/20080406/1207491436